日日是好日 「お茶が教えてくれた15の幸せ」
日日是好日にちにちこれこうじつ(にちにちこれこうにち)
この言葉は禅語のひとつで、
毎日毎日が素晴らしい、毎日が良い日
という意味。
内容は
著者の森下典子さんが25年以上習っているお茶(茶道)を通じて感じる変化や、見えてきた人生観。
したいことが見つからず焦る20代。人生を模索しながらも長年ずっと続けてきたお茶のお稽古。そこから見えた自由、五感を通して感性が磨かれ、人生を楽しむことを知っていくお話。
感想は
何度か涙が出ました。いろんなことが起こる日常。そんな喜怒哀楽の感情の変化が多い毎日。反対に、変わらずあり続ける決まりの多い「茶道」。その茶道を通じて経験していくその流れは、とてもおもしろく、興味深いものばかり。何にも興味を持てなかった著者が、25年の間にお茶という茶道に支えられて人生を乗り越えていくことは、自分のどこかの感情にも当てはまることもあり、うんうんとうなづけることも多かったです。
自分のいろんな感情に向き合い、いつも100パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。
生きているうちにできること、生きることに歓びをを感じながら毎日を良い日にするよう努める。
また今度。。。があるとは限らないことに気づき、毎日を大切にしようと思えるお話でした。茶道なんてお稽古事であまり関わりのないものではあったけど、こんな感じなんだ〜と知れて面白かったし、イメージしやすいきれいなカラー写真もついていました。
2018年 映画化
樹木希林さんも出演されていた映画。映像で観る楽しさもありますが、映画を観たとしても、原作を改めてゆっくり読んでほしいです。映像では感じられないこと、本で読むと自分の心の中もよく分かります。15の教えの中に当てはまるもの、感じる事がきっとありますよ。
日本語のあとは英語版
茶道を英語で表す文章はなるほど!と思うことがありますよ!英文で読む海外の読者がどんな感想を持つのか気になるところです。
タイトルはEvery Day a Good Day
漢字とはずいぶんイメージが変わりますね。
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